白内障と網膜分離症での手術後、見え方に不安
白内障と網膜分離症のため、先週、「眼内レンズ挿入」と「硝子体手術」を受けました。もともと強度の近視で、術前に医師から、これまでの見え方程度の度数のレンズを挿入するけれど、視力が劇的に回復するわけではないと説明を受けていました。しかし術後、まだ文字がほとんど読めない状態です。これは一時的な症状か、今後もこのままなのかと心配です。
男性/50代
2023/10/29
白内障の「眼内レンズ挿入」は、濁った水晶体を取り除き、代わりの眼内レンズを入れます。
「硝子体手術」では、網膜を引っ張っている硝子体を取り除きます。個人差はありますが、これらの手術では角膜が腫れたり、虹彩(茶目)が刺激を受けて滲出物が出たり、新しく入れた眼内レンズにからだが拒絶反応を起こしたりすることがあります。こうした反応があると、見え方の回復には時間がかかります。一般的には数日、長い時は1~2週間ほどかかるともいわれています。
通常、白内障の手術後にメガネを作る場合は、手術の傷が落ち着く3カ月以降がすすめられます。その間は見え方が安定しないことが理由です。
また、硝子体手術は、現在の網膜の状態をこれ以上悪くしないことを目的としたものとなるのが一般的です。視力の回復については、白内障手術よりもさらに日数が必要ともいわれています。
術後の経過が、思っていたような経過ではないことは、生活面への影響とともにお気持ちの面でも負担・不安を感じられるのは無理もないことでしょう。まだ手術から日が浅いこともあり、しばらく経過をみないとわからない部分が大きいのではないかと思われます。今後、定期的な診察が予定されていると思うので、診察時にぜひ主治医に疑問をお尋ねになってみてください。
診察室では、その場で質問がスムーズに出てこないこともあるので、聞きたい項目を数点に絞ってメモなどでお持ちになるとよいでしょう。可能であれば、ご家族と一緒に医師の説明を聞いてもらうことも安心感につながるかもしれません。経過をみつつ、わからないこと、不安なことは、遠慮なく主治医にお伝えになってみることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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