低用量ピルの服用と脂肪肝の関係は?
女性ホルモン値が低めのため、婦人科で処方された低用量ピルを服用しています。最近、肥満でもなく、喫煙をしないにもかかわらず、脂肪肝がみられると指摘されました。脂肪肝との関連性はわからないものの、このままピルを飲み続けることに抵抗を覚えています。一般的な服用期間はどれくらいでしょうか?
女性/30代
2023/09/27
低用量ピルは女性ホルモンの量を調整するのに役立つほか、避妊目的や月経困難症、月経周期を整えるために処方されることもあります。飲み方は21日間服用して7日間休薬するタイプと、21日間服用した後に7日間の偽薬(飲み忘れの予防目的で服用はするが、薬剤は含まれていないもの)を服用するタイプの2通りがあります。28日間を1サイクルとして服用する決まりはあるものの、服用期間の目安は設けられておらず、個々の状態や経過に応じて主治医が判断するのが一般的です。
ご相談者は、低用量ピルの継続服用に抵抗感を覚えているとのことで、まずはご自身にとっての薬の必要性を再確認する必要があると考えます。主治医に薬をやめたいと希望を伝えたうえで、他科で脂肪肝と診断されたことや、今後の治療方針について相談するとよいでしょう。
また、肥満ではなく、飲酒もしていないのに脂肪肝と診断されたとのこと。この状態を「非アルコール性脂肪肝」といい、はっきりした原因はわかっていません。一般的に糖尿病、脂質異常症、高血圧といった生活習慣病がかかわっているのではないかとされています。一方で低用量ピルの長期服用による肝機能への影響は認められていますが、脂肪肝との明確な関連性は確認されていないようです。
なお、脂肪肝の改善策としては、アルコール性脂肪肝と同じく、過剰なエネルギー摂取を避けた食事と内臓脂肪を燃焼させる有酸素運動が基本です。受診時に、日常生活における注意点なども主治医に確認しておきましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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