Question

頸椎椎間板ヘルニアとの指摘。今後はどうすべき?

先月、脳ドックを受けました。幸い、脳内に異常はありませんでしたが、頸椎椎間板ヘルニアを指摘されました。てっきり肩こりだと思っていた症状がこの病気によるものでした。どのような治療法があるのか、これから気をつけることなどを教えてください。

女性/40代

2023/08/15

Answer

椎間板は、背骨の骨と骨をつなぐクッションの役割をしています。加齢などにより、椎間板の水分含有量が低下して弾力性が落ちてくると亀裂が生じやすくなり、中にある髄核が飛び出て、周囲の神経根などを圧迫します。これによって頸(首)の痛みや手指のしびれなどを起こすのが頸椎椎間板ヘルニアです。悪い姿勢での仕事や、けががきっかけとなることもあります。

頸椎椎間板ヘルニアは、経過観察だけで8~9割は改善するといわれています。そのため、治療は以下のような保存療法(手術以外のもの)が第一選択となります。


●薬物療法

基本的に鎮痛薬が使われます。薬物療法に理学療法や装具療法などを併用することもあります。

●装具療法・理学療法・生活指導

装具として、簡易なネックカラーを着けて症状が軽くなる場合は、使用をすすめられます。起床時に手のしびれがある、横になると症状が悪化するなどの場合は、睡眠中もカラー装着を指導されます。理学療法として、頸椎牽引を行う場合がありますが、すべての症例に効果が見込めるわけではないため、経過をみて用いられます。

●ブロック注射

圧迫されている神経根が明らかなときは、神経根ブロック(神経の根元にある神経根に麻酔薬を注射し、痛みを和らげる)が有効とされています。


これらの保存療法で効果がみられない場合や、日常生活に支障をきたしている場合、筋力低下や手指の巧緻運動障害(細かい作業・動作ができない)、歩行障害などを伴う場合には、手術が考慮されます。

●手術

手術によってヘルニア部分を切除します。内視鏡を用いた経皮的内視鏡下椎間板摘除術が主流です。


日常生活では、次のようなことに気をつけましょう。

●首を後ろに反ることによって症状が悪化する場合があるので、後ろに反る姿勢を避けるようにしましょう。たとえば、美容室で髪を洗う場合などの姿勢が当てはまります。

●痛みで目が覚めるような場合は、枕の高さを見直して調節しましょう。


ご相談者は、現状では手のしびれはないようですが、今後、首の痛みや手指の違和感・しびれ、強い肩こりなど、気になる症状が続くような場合は、整形外科を受診してください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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