Question

新型コロナワクチン接種での副反応が怖い。持病や服薬の影響は?

以前から新型コロナワクチンの接種を考えているものの、糖尿病の持病があり、副反応が怖くて受けられずにいます。コロナワクチンの接種について主治医から問題ないと言われていますが、月経が重いため、常用する薬があることも不安です。このような状態でワクチンを接種しても大丈夫でしょうか?

女性/40代

2023/08/06

Answer

主治医から新型コロナワクチン接種をすすめられていても、副反応が怖くて踏み切れないとのこと。コロナワクチン接種を検討する上で、問題となる持病や薬について回答します。


ワクチンの接種後には副反応が生じることがあり、副反応をなくすことは困難です。接種によって得られる利益と、副反応などのリスクを比較して接種の是非を判断する必要があります。

国内でのワクチンの接種については、副反応を疑う事例を収集し、専門家による評価を行っています。この枠組みで収集された情報には、偶発的なものや、ほかの原因によるものかがわからない事例も数多く含まれています。

副反応に関しては、国内外で調査が行われていますが、ワクチン接種が原因で何らかの病気による死亡者が増えるという知見は得られていません。接種後の死亡と接種を原因とする死亡はまったく意味が異なりますが、接種後の死亡にはワクチンとは無関係に発生するものを含むにもかかわらず、誤って、接種を原因とする死亡として、SNSなどに記載されている例があるようです。


米国の疾病予防管理センターは、ほかのワクチンや食べ物に対して、重いアレルギーのある場合でも、新型コロナワクチンの接種が可能としています。 また、糖尿病や高血圧、ぜんそく、肥満、心筋梗塞、心不全、腎臓の病気などの基礎疾患があっても、ワクチンを接種することができます。

新型コロナに感染した場合、重症化するリスクが健常者よりも高いため、こうした病気の治療などのために通院・入院している人は「基礎疾患を有する者」として優先接種の対象となっています。


また、薬を飲んでいるためにワクチンが接種できないということはありません。しかし基礎疾患がある場合は、免疫不全があったり、病状が重かったりするなど、接種を慎重に検討したほうがよい場合があるので、不安なことは主治医に相談されるとよいでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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