Question

健診で脂質異常症の指摘。食事で何に気をつけるとよい?

先日の健康診断で、脂質異常症に注意するよう指摘を受けました。脂質異常症対策としての食事について教えてください。糖尿病の持病があり、糖質制限の食事によって適正体重を保つようにしています。

女性/40代

2023/07/29

Answer

脂質異常症対策の食事について、ポイントを以下に示します。


●過食を控え、肥満を予防し適正体重を維持する

現在は適正体重を保っているとのこと。これからの健康維持のことも考え、体重は減らしすぎず、現在の体重を維持していくようにしましょう。


●脂質のとり方に注意する

動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸やコレステロール、マーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸の過剰摂取はLDLコレステロールを増やし、HDLコレステロールを減らすことがわかっています。飽和脂肪酸やコレステロールの過剰摂取を控えるためには、脂身の少ない肉類を選び、肉類、乳製品、卵をとりすぎないようにし、トランス脂肪酸の多い菓子類や加工品は控えます。一方、魚類に多く含まれる不飽和脂肪酸は血中の中性脂肪を減らす作用があり、積極的な摂取を心がけましょう。


●甘いもののとりすぎに注意する

甘いもののとりすぎは中性脂肪を増加させます。中性脂肪が増えすぎるとHDLコレステロールが低下する影響が出てくるので、菓子類、嗜好飲料は控えめにします。果物も糖分を含むので食べすぎには注意が必要ですが、1日200gを目安にとり入れましょう。


●食物繊維はしっかりとる

食物繊維には、LDLコレステロールの低下作用があります。食物繊維が多い、大豆製品、野菜、海藻類、精製度の低い穀類、きのこ、いも類などは十分にとるようにします。


●アルコールは適量を心がける

アルコールのとりすぎは中性脂肪を増やすので、適量を心がけましょう。


●食塩は1日6g未満に

食塩のとりすぎは動脈硬化を促進させることから、食塩の多い食品を控えましょう。


現在、糖質制限を行っているとのこと。脂質異常症の対策と同時に続ける場合は、食事ではなるべく主食を減らしすぎないように気をつけてください。主食を減らすと、どうしてもおかずが増えがちになり、脂質の摂取量が増える傾向があるためです。また、食事バランスも崩してしまい、ビタミンB1や食物繊維などが不足しがちになるので、気をつけましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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