Question

眠りが浅く眠気で仕事に集中できない

ここ1カ月ほど、以前のようにぐっすりと眠ることができません。毎朝予定よりも早い時間に目が覚めてしまい、1日中頭がボーッとした状態が続いており、仕事や生活面にも支障をきたしています。どうしたらこのつらい状況から抜け出せますか?

男性/30代

2023/07/19

Answer

眠りたいのに眠れないという状況は誰もが一度は経験することですが、眠れない原因はさまざまです。朝の4時や5時、ときには未明に目覚めてしまう場合、生活リズムの乱れのほか、気がかりなことがあったり、生活に充実感が感じられないといった心理的な要因による不眠が多いようです。眠ろうとすればするほど眠れなくなることも珍しくありません。

時差ぼけや些細な環境の変化による不眠症状なら、1週間程度で本来の睡眠のリズムに戻るため、様子をみるケースがほとんどです。また、一時的な不調の場合も、体調がよくなり、周囲の環境が安定すれば自然と眠れるようになるでしょう。


一方で、2~3週間以上不眠が続き、からだのだるさ、食欲低下、気分の落ち込みなど自らの努力だけでは改善できない症状を伴う場合は受診の目安となります。明らかに睡眠障害と思われる症状がある場合は、精神科や心療内科の受診が適切です。睡眠障害を専門とする睡眠外来を設けている医療機関が近くにあれば、そちらを尋ねてもよく、または、まずかかりつけの内科で主治医に相談するのもよいと思います。いずれの医療機関を受診する場合も「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「どのくらいの間に何回くらい」「どのような状況で」「症状を軽く、または悪くする因子はあるか」「だるさや早朝覚醒以外の症状があるか」「仕事の内容や環境の変化」「心配に思っていること」などを整理し、なるべく詳しく伝えるとよいでしょう。


また以下に、睡眠改善のための留意点をお伝えします。こうした対策を試みても睡眠の質に変化がみられない場合は、医療機関の受診をおすすめします。


●過度な飲酒を控える……飲酒の習慣があれば睡眠に影響しない酒量(日本酒は1合、ビールは大瓶1本程度)にとどめること。特に就寝前はアルコール、コーヒーなどカフェインの摂取を控える

●起床後に太陽の光を浴びる……朝起きたら光を浴び、日中は適度にからだを動かすとよい。心配ごとを持ち越さないようなるべく昼間のうちに対処し、ある程度気持ちにゆとりをもって夜を迎えられるように心がける

●規則正しい生活を心がける……起床や睡眠、食事の時間を定め、規則的な生活を意識する

●寝室や睡眠環境を見直す……心地よい眠りが得られるよう、快適な寝室の温度や静かな環境を整える

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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