リウマトイド因子が高値。受診の必要は?
今のところ自覚症状はないものの、数年前からリウマトイド因子(RF)の数値が高いです。かかりつけ医には「体質なので治療は不要」といわれていますが、本当にこのまま経過みてよいのでしょうか? もし症状が現れた場合の対応を教えてください。
女性/50代
2023/05/08
リウマトイド因子(RF)の数値は慢性関節リウマチの診断に用いられますが、病的な背景がない健康な人でも数値が高くなることがあります。RF値が高い場合には、自覚症状の有無などを確認し、ほかの検査結果をふまえたうえで医師が総合的に判断します。自覚症状がなく診察で問題ないとわかれば、経過観察でよいことも珍しくありません。
慢性関節リウマチの典型的な症状は、関節の動かしにくさ(こわばり)、痛み、腫れです。これらは関節に炎症が起こることで生じ、手の指など小さな関節にのみ現れ、障害される関節は対称性であることが特徴です。1つの関節だけ、あるいは片側だけに現れることは少ないといわれています。
手指のこわばりは健康な人にもみられるものですが、通常は15分程度で自然に軽快します。一方、朝のこわばりが30分以上続く場合には関節の変化が懸念されるため、内科または整形外科の受診がすすめられます。
慢性関節リウマチにおける初期症状の観察ポイントは以下のとおりです。
●朝の起床直後、手のこわばりが30分以上続く
●腕の曲げ伸ばしや、上げづらさがある
●階段の上り下りがつらい
●関節が腫れ、押すと痛い
上のような自覚症状が現れた場合は、まずはかかりつけの内科へ相談しましょう。もともと免疫が関係する病気であるため、関節以外に全身症状が現れることもあり、内科で診断・治療が行われます。おもに関節が障害されることから整形外科を受診する場合もあります。このように内科や整形外科にかかったうえで、必要に応じて「リウマチ科」「膠原病内科」などの専門科への受診を検討するとよいでしょう。
関節リウマチ予防のためには、バランスのよい食事を心がけることが大切です。また、今後もよく症状を観察し、主治医の指示を仰ぎながら管理していけるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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