起床時に蕁麻疹(じんましん)が出る
更年期を迎え、体調に変化があったのか、半年くらい前から朝起きたときに蕁麻疹が出るようになりました。数時間後には消失するのですが、顔に出ることもあり困っています。内科を受診して薬を服用していますが、今のところ改善はみられません。改めて皮膚科を受診したほうがよいでしょうか?
女性/40代
2023/04/16
起床後に起こる蕁麻疹で、内科にかかって処方薬を飲んでいるが、症状が改善しないため、今後どう対応したらよいかとのこと。
蕁麻疹のタイプには、特定の食品や、寒冷・機械的刺激のような特定のきっかけがあったときにだけ現れるものもあります。多くの場合は何日にもわたり症状が出没します。蕁麻疹の発症には、感染症や疲労などの原因が潜んでいることはありますが、ほとんどの場合、思い当たる理由がなくても現れます。
最初の症状が出始めてから1カ月以内のものを急性蕁麻疹、それ以上続くものを慢性蕁麻疹と呼びます。慢性蕁麻疹の場合、ほとんど原因を明らかにすることができません。皮膚症状の他に、全身倦怠感、関節痛、発熱などの症状がある場合は内臓の病気を疑い、詳しい検査を行う必要があります。慢性蕁麻疹は、自分自身で症状の出現を避けることができず、数カ月、あるいは数年にわたって症状を繰り返すことも珍しくありません。
そして経過が長いほど、症状が治るまでにかかる時間も長い傾向があります。薬を飲んでいれば症状は治まり、止めればまた元通りの症状が出るようなことがあります。慢性蕁麻疹の多くは、症状の有無に関わらず、長期にわたり薬を飲み続ける必要があります。うまく症状をコントロールしていくと、ほとんどの場合は少しずつ薬を減量することでき、やがて薬を中止できるようになります。
蕁麻疹の場合、専門は皮膚科になるので、医療機関の変更を検討してもよいかと思います。
更年期に現れる症状のなかで、ほかの病気に伴わない症状を「更年期症状」といい、なかでも症状が重く生活に支障が出る状態を「更年期障害」といいます。更年期障害の症状はさまざまあり、出現する可能性は否定できませんが、一般的に蕁麻疹は含まれていないようです。こちらも気になる場合は、婦人科の受診をおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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