Question

初経後の娘の月経痛がひどく、嘔吐することも

初経を迎えて間もない娘の月経痛がひどく、ときには嘔吐することも。月経のたびに学校を休まざるを得ないため、一度受診させたく、何科にかかればよいでしょうか? また、月経痛を少しでも軽くするために、日常生活でできるセルフケアはありますか?

女性/30代

2023/03/23

Answer

初経を迎えたばかりの女性のからだは子宮が未発達で、経血の出口がとても細い状態です。出口が細いために経血を出しづらく、経血を押し出そうとする子宮収縮の働きもあいまって腹痛が起こりやすくなります。

また、月経期には骨盤内がうっ血しやすくなり、神経を刺激して痛みの増強にもつながります。

こうした症状には個人差があるものの、娘さんの場合は日常生活に支障をきたすほどつらい症状が現れていることから、婦人科の受診をおすすめします。


一方で、初経を迎えたばかりの年頃にとっては婦人科の受診に戸惑いを感じることもあると思います。ただし、10代では卵巣や子宮の病気の可能性が考えにくいため、内診を行わない場合がほとんどです。問診時に初経の時期、月経周期、症状の出るタイミング、症状を増強させる要因の有無や生活状況などを詳しく伝えて、診察や検査の種類について検討してもらうとよいでしょう。それでも抵抗があるようなら、女性の婦人科医がいる医療機関を選ぶのも一案です。


また、月経痛を和らげるためには日常的な体調管理も欠かせません。規則正しい生活習慣、バランスのとれた食事、適度な運動と睡眠時間の確保、休養などを普段から心がけましょう。特に痛みの緩和には血行を促し、骨盤内のうっ血を改善するのが効果的です。以下のようなセルフケアに取り組んでみましょう。

●入浴では浴槽につかり、からだをしっかり温める

●からだを冷やさないよう下着、靴下など衣類を工夫する。エアコンの設定温度にも気を配る

●適度な運動を習慣付け、血行を促進する

●血行の妨げとなる締め付けの強い衣服は避ける

●からだを温め、血の巡りを改善する食材をとり入れる……例)しょうが、ニンニク、ニラなどを炒め物や薬味として。しょうがとハチミツ入りの紅茶、ニラと卵のスープでとる、など


痛みが強いと気分が塞ぎがちになり、そのストレスでさらに痛みを強く感じることもあります。娘さんなりのリラックス方法を見つけられるとよいですね。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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