夫がB型肝炎の予防接種を受けた場合、妊活に影響は?

妊活中ですが、夫がB型肝炎の予防接種を受けるのは問題ないでしょうか? B型肝炎の予防接種を受けた場合、避妊期間が必要か、もし妊娠した場合に胎児へ何らかの影響があるのかなど、教えてください。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
予防接種の種類には生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドの3種があり、B型肝炎ワクチンは不活化ワクチンとなります。
一般的に生ワクチンは、胎児への影響を考慮して全妊娠期間を通じて接種は行いません。一方、不活化ワクチンとトキソイドの接種は、胎児に影響を与えると考えられていないため、妊婦は「接種を受けることが適当ではない者」の範囲に含まれないとされています。ただし、自然流産の確率が高い妊娠初期の接種は避けたほうがよいと考えられています。
ただ、いずれも妊婦を対象とした情報であり、妊活中の男性が生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドを接種した場合の妊娠への影響に関する情報はありませんでした。
ご主人が接種を検討されているB型肝炎予防接種ワクチンは現在、国内で販売されているものが2種類あります。これらの「接種不適当者」および「接種上の注意」の情報を確認したところ、同じ内容で以下の通りです。
●「接種不適当者」に妊娠に関係する情報はありませんでした。
●「接種上の注意」に「妊婦または妊娠している可能性のある女性には接種しないことを原則としている」との情報がありました。
いずれも妊娠について、男性に関する記載や情報は確認できませんでした。
以上のことから、妊娠を希望しているカップルの男性側のB型肝炎予防接種は問題ないのではないかと考えられますが、予防接種の可否は医師が判断するため、具体的には問診時などに接種医へ確認いただくとよいでしょう。


みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。