Question

薬が効かない頭痛。脳のMRIを受けるべき?

よく頭痛があり、ひどいときは歩く振動すら響いて割れそうな痛みを感じます。市販薬は効果がなく、かぜを引いたときに痛みが強かったので内科で相談しましたが、処方薬も効きませんでした。頭痛の原因がわからず、悩んでいます。健康診断でオプションの脳MRIを受けたほうがよいでしょうか?

男性/40代

2022/10/21

Answer

頭痛の原因はさまざまで、脳や頭部の病気の症状としての頭痛と、病的な背景はなく、くり返す慢性頭痛症に大別されます。


脳や頭部の病気がある場合は、時間とともに症状が強くなり、頭痛、吐き気や嘔吐、意識低下、手足の麻痺などの神経特有の症状を伴うことが通常です。この場合は、頭部の画像検査(CTやMRI)で所見が見られます。


慢性頭痛は、以下の片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の3タイプに分けられ、同じような症状がくり返されます。

群発性頭痛……目を中心に強烈な痛みと鼻水や涙が出るなど。痛みは、30~120分ほど持続し、同じ痛みが2〜3週間くり返される 

●片頭痛……片側の側頭部の拍動性(ズキズキなど)の痛み。安静にして刺激を避けることで改善しやすい

●緊張性頭痛……前頭部から側頭部にかけて締めつけられる、重く持続的に痛むことが特徴で、肩こりや疲れ、ストレスに伴って起こることが多い


その他、皮膚表面の痛みの場合には神経痛、かぜや疲れ、急な血圧の上昇など一時的にみられるもの、視力の変化に伴う症状や歯の問題が原因で頭痛が起こる場合もあります。


ご相談者は、市販薬の効果がないことや「ひどいときは歩く振動すら響いて割れそうな痛み」など毎回ではないものの強い症状もみられるため、経過をみてよい症状かどうかを受診し、相談することをおすすめします。

今回は頭痛の自覚症状があるため、健康チェックとなる健康診断でMRI検査を受けるよりも、医療機関を受診し、必要に応じて医師が判断しMRI検査などを行うほうがよいと考えます。頭痛の場合、通常は脳神経外科や神経内科が受診科目です。


頭痛の診断は、自覚症状がとても大切です。医師へ上手に症状を伝えるポイントは「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「どのくらいの間にどのくらいの時間続くか」「どのような状況で」「症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか」「主症状に伴う別の症状があるか」などを伝えてみましょう。頭痛のための記録用紙もあるので、医師に尋ねてもよいでしょう。


頭痛があるときのおもなセルフケアは以下の通りですが、具体的な対処方法は、受診時に医師の指示を仰いでください。

●症状が強いときは活動を控える

●光、音、臭いなど強い刺激を避ける。日差しやテレビなどの光が、頭痛の誘因となることも。サングラスや帽子の利用、室内の環境などを工夫してみる

●からだが温まって、血管が拡張すると頭痛の誘因になる場合も。その場合は、氷枕やぬれタオルなどで頭部や額を冷やす

●首や肩のこりを伴っている場合、血行をよくするよう軽いストレッチや全身運動、温めることは効果的

●鎮痛薬は、一般的に頭痛が強くなってから内服すると効き目が悪くなる傾向があるため、頭痛を感じたら早めに内服するとよい

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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