機能性ディスペプシアの症状がよくならない
胃腸の調子が悪く、病院でCTやMRIなどの検査をしてもらい、機能性ディスペプシアと診断されました。しかし、その後もよくならず、症状が全身に広がったため、仕事のストレスなどもあって心療内科を受診したのですが、原因不明で、今は漢方薬での治療を受けています。なかなか治らないさまざまな症状に対し、何かできることはないでしょうか?
女性/30代
2022/10/13
胃腸不良だけでなく、さまざまな症状にお困りの様子ですね。通院治療しているにもかかわらず原因不明のまま症状が続いているのは、からだの苦痛はもちろん、気持ちの面でもご負担を感じていらっしゃることと思います。
さまざまな症状があり、原因がはっきりしない場合、体調を整えるうえで、栄養(食事)と休息(睡眠)をとることがすすめられます。これは、機能性ディスペプシアの日常生活の注意点とも重なります。
機能性ディスペプシアは、原因となる疾患がはっきりせず、慢性的な胃もたれなどの腹部症状を呈する疾患です。治療では、薬物治療と生活習慣の改善が行われます。薬物治療では、消化管運動機能改善薬や胃酸分泌抑制薬、抗不安薬、漢方薬などが使われます。ご相談者は漢方薬での治療中ですが、まだ効果はないご様子ですね。
症状があまり変わらず経過していても、今後も同じ医療機関にかかることをおすすめします。状況によっては薬の調整もしていくかもしれませんので、今の症状だけを診察してもらうのではなく、今までの経過を考慮して診察してもらい、今後の治療を検討してもらいましょう。
生活習慣や食習慣を整えることで、症状が改善する場合もあるようです。生活面を見直して、暴飲暴食を避け、バランスのとれた食事、規則正しい生活(起床と就寝時間)など心がけるのもいいでしょう。
食事面では、油の多い食品は控えたほうがいいといわれています。また、規則正しい生活のなかには、適度な運動も大切です。状況に応じて、散歩やストレッチなどを試してみたり、どの程度の運動なら行ってもよいのか、主治医の意見をもらうのもいいですね。
さまざまな症状があるなか、現状のストレスが明確であれば、ストレスの原因をできるだけ少なくすることができるといいのですが、仕事や環境面だと、難しいことも多いと思います。受け止め方を変えたり、発散できる方法を見つけたりしていただくといいですね。
また、心療内科の主治医から、アドバイスをもらっておくのもいいと思います。主治医とは、コミュニケーションをよくとるようにしていただき、症状に変化があったときや、治療に疑問があったときなど、遠慮なく、話したり質問したりできるようにしておけるといいですね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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