関節リウマチが陽性。日常生活での注意点は?
関節が痛くなり、受診しました。血液検査後に「関節リウマチが陽性だが、薬を飲むほどではないので食事や運動などで対処を」と言われました。食生活の注意点や運動について教えてください。
女性/50代
2022/06/15
血液検査で行われるリウマチの検査は、RAテスト(リウマチ反応)と呼ばれ、関節リウマチの人の多くは陽性を示すといわれています。ただ、RAテストが陽性でも半数以上の人は関節リウマチではありません。健常者でも1~5%が陽性を示し、高齢者ほど陽性率は高まります。ほかの関節の疾患や肝硬変など、別の病気でも陽性が出るため、さまざまな検査結果や症状から診断を確定します。
関節リウマチの症状は、朝のこわばり、関節の痛みと腫れ、関節の運動範囲が狭まる、関節の変形などが特徴的です。最初に表れやすい症状は、関節のこわばりです。手の指など小さな関節が動かしにくく、力を入れて握ることが難しくなります。朝の起床時に強く現れ、動き始めると次第に軽くなります。ご相談者は、関節リウマチの確定診断を行ったか、医師からどんな食生活指導があったかが不明なため、関節リウマチの診断を受けた場合の一般的な食生活のポイントや運動方法などを紹介します。
●食生活のポイント
・アルコール類は控えめに。たんぱく質やビタミンなど栄養の豊富な食事がよい。骨の強化に、カルシウムやビタミンDは不足しないようにとる
・青背魚やえごま油、亜麻仁油などの植物油がおすすめ
※これらのほか、塩分やスナック菓子などを控えめにし、栄養バランスのよい食事をとる、生野菜や大豆製品などカリウムを多く含む食品を積極的にとる、など
●生活習慣のポイントと運動方法
・体重を増やさないようにする
・禁煙を心がけ、受動喫煙にも注意
・痛むときは休養し、睡眠は十分に。疲労時は短時間の昼寝も
・痛みのないときは、1日に1回以上は関節を十分に動かす
・夏でも冷房などに注意し、冷えない工夫を
●入浴後に行うと効果的な運動
〈上半身〉
1.腕全体をゆっくり回す
2.「小さく前にならえ」の動作からひじより先を外へ開く
3.「小さく前にならえ」の姿勢で手のひらを上に向けたり、下に向けたりする
4.両手を前に出し、手首を起こしたり下げたりする
5.グーパーをくり返す
〈下半身〉
1.椅子に座り、片足ずつ足をまっすぐ上げ、10秒ほど止めてからゆっくり下ろすのをくり返す。
2.ゆっくりとした屈伸運動を行う。
3.片足立ちを左右交互にゆっくり20回ほど行う。
ゆっくり歩くなどの全身運動やストレッチもよい運動です。なお、運動については主治医とよく相談のうえ行ってください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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