睡眠中、胃酸の逆流で目が覚めてしまう
最近、夜寝ていると、胃酸が逆流して上がってきているのか、のどの辺りが気持ち悪くて目が覚めます。胃薬を飲んでまた寝るのですが、あまりスッキリしません。受診すべきでしょうか。
男性/30代
2022/05/31
「胃酸が上がってくる」ような症状は、胃酸を含む胃の内容物(胃液)が、食道のほうへ逆流したときによく感じる症状です。胃液が逆流するおもな原因は、食道と胃の境目にある、胃液の逆流を防ぐために働く筋肉(下部食道括約筋)の機能の低下です。この機能は、加齢や肥満、飲酒、食生活の影響など、さまざまな原因で低下していきます。
胃液が食道のほうへ逆流すると、食道の粘膜を傷つけたり、胸やけやのどの違和感など、不快な症状をひきおこします。症状が進むと、粘膜がただれた逆流性食道炎の状態になるので、市販の胃薬を服用しても症状が改善しないようなら、早めに消化器科・消化器内科・胃腸科を受診することをおすすめします。なお、胃液の逆流は、からだを横にした状態や頭部を低くすると起こりやすくなるため、就寝中に症状が現れるのはこのためです。夜寝るときは、座布団1枚分でも上半身を高くするとよいでしょう。
胃液の逆流を防ぐ筋肉(下部食道括約筋)の機能を低下させないために、以下の注意点があります。
●おなかに脂肪がたまると、内臓を圧迫し、筋肉(下部食道括約筋)の機能が低下するため、肥満を防ぐ
●規則正しく1日3食をとり、胃酸を刺激する脂っこいものや香辛料、おなかが張る発泡性のお酒や炭酸飲料などを控える
生活習慣を改善することで、胃液の逆流で起こる症状が治まる人も多いので、上記を心がけるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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