利尿作用のある飲み物と低カリウム血症の関係は?
お茶やコーヒーが大好きで毎日よく飲んでいます。利尿作用があるせいか、よくトイレに行くのですが、こうした飲み物のとりすぎでカリウムの排出が増え、低カリウム血症になることはありますか?
男性/50代
2022/04/12
低カリウム血症とは、血液中のカリウム濃度が通常よりも低い状態のことをいいます。カリウムは、心臓の電気伝導、神経や筋肉活動など広くにかかわっており、血液中の一定濃度を保つことで、身体機能が維持されています。血液中のカリウム濃度が低くなると、軽度であれば症状はほとんどありませんが、不整脈、全身の倦怠感、筋肉のひきつり、筋力低下などが起こることがあります。
通常、カリウムは食べ物や飲み物で体内にとり込まれ、おもに尿から排泄されます。ほかには、汗や消化管から排泄されています。健康な人では、カリウムの摂取量に変化があっても、体内のカリウム濃度が一定になるよう腎臓で排泄の調節が行われています。また、通常の食事でカリウムが不足することはなく、食品では野菜、果物、いも類に多く含まれます。そのほかにも、肉、魚、大豆製品など、いろいろな食品に含まれています。
低カリウム血症の原因には、長期にわたる下痢や嘔吐、腎臓や副腎の病気、薬剤(利尿剤、下剤など)の長期使用の影響などが挙げられています。利尿作用のある飲み物などをとりすぎたことで低カリウム血症になるかどうかは、健康な状態では考えにくいと思われます。しかし、摂取量によって異なるうえ、お茶やコーヒーなどの飲み物による利尿作用は個人差も大きいため、かかりつけ医、あるいは内科の受診をおすすめします。また、体質的にカフェインに反応しやすい場合は、飲みすぎに注意し、過剰摂取を控えるのが望ましいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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