Question

糖尿病性腎症で透析をすすめられ、不安

糖尿病性腎症で透析治療をすすめられ、不安です。なぜ行わなければいけないのですか。

女性/40代

2022/03/10

Answer

糖尿病性腎症は、慢性腎臓病(CKD)のひとつで、透析治療をはじめる人のなかで一番多い原因疾患です。

腎臓機能が低下すると、老廃物(尿毒物質)や過剰な水分がたまる、カリウム上昇やカルシウム低下などミネラルの異常が起こる、貧血が生じる、体が酸性に傾くなどの異常をきたします。こうした腎臓機能の低下を表す数値が、糸球体濾過量(GFR)です。


GFRは、1分間でどれだけ腎臓で尿が産生されるかを示しています。健康な人のGFRは、100mL/minほどですが、60mL/min未満になると、腎臓機能が低下していると考えられます。腎臓機能の低下がわかると、食事療法や薬物療法が行われます。しかし、機能低下が進行すると、全身の強いむくみ、心臓機能の低下による心不全、肺水腫、出血傾向、筋肉のひきつれや意識レベルの低下など、尿毒症の症状が起こることがあります。


透析治療は検査値(目安となる値:クレアチニン8~10mg/dL以上、尿素窒素100mg/dL以上)、合併症の有無、患者のQOLとリスク、臨床症状、経済面なども考慮のうえ、導入時期が決定されます。


透析治療の目的は、腎臓機能を回復させることではなく、ダイアライザー(透析器)や自分の腹膜で腎臓機能を代行することです。透析は原則、一生涯続くため、できるだけ治療を遅らせたいと考える人もいます。ただ、透析の時期を見誤ると、他の臓器に悪影響を与え、障害を残し、その後の透析治療で不自由したり、命にかかわったりする場合もあります。


実際に透析を行った患者さんから「体が軽くなった」「食べたものが栄養になっている実感がする」などという声を聞きます。これは、透析で体にたまった尿毒物質を除去できるようになったからと考えられます。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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