Question
ピロリ菌の除菌治療をしたが再度「陽性」に。なぜ?
2年前にピロリ菌の除菌治療をして、除菌後の呼気検査で陰性でした。でも、1年後の抗ヘリコバクター・ピロリ抗体検査で陽性になりました。なぜですか。
男性/50代
2022/01/28
Answer
抗ヘリコバクター・ピロリ抗体検査は、ピロリ菌に感染しているかどうかを判定するために行われます。血液を採取し、血液中にあるIgG抗体の量をもとに判定します。抗ヘリコバクター・ピロリ抗体検査が陽性になるのは、ピロリ菌の感染者や、過去にピロリ菌に感染したことがある方に多いのですが、除菌に成功した方も陽性になることがあります。
これは除菌に成功しても、陰性になるまでに1年以上かかる場合が多いためです。除菌成功後に再感染する確率は、日本の成人においては、年間1%未満と報告されています。
また一方で、除菌後も実はピロリ菌が残存していた可能性も考えられます。除菌判定時にピロリ菌が胃粘膜に残っているにもかかわらず、菌数の減少により陰性と判定(偽陰性)され、ピロリ菌の増加に伴い再陽性化するものです。
今回の検査結果をどう判断するかは、かかりつけ医または検査を行った医療機関から説明を受けてください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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ピロリ菌
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