Question

骨粗しょう症の治療薬について

80代の祖母が骨粗しょう症で、内服薬による治療を行っています。聞いたところによると、祖母の友人は自宅で注射を打つ治療を受けているとのことです。どのような治療薬なのでしょうか。

女性/20代

2021/12/21

Answer

骨粗しょう症(こつそしょうしょう)とは、体積あたりの骨量である骨密度が低下する病気です。骨量は思春期から20歳くらいまでがピークで、おおよそ40歳くらいまではその量が保たれ、その後は徐々に減少していきます。加齢とともに骨量が減るのは生理現象ですが、女性ホルモンが骨の新陳代謝によい働きをしているため、女性では特に閉経後に骨粗しょう症になる人が多くみられます。


骨粗しょう症になると骨折のリスクが高まります。対策としては、食事や運動などの生活習慣の改善とともに、必要に応じて薬による治療を行うことが大切です。用いられる薬としては、骨を壊す働きを抑える「ビスホスホネート薬」「選択的エストロゲン受容体作動薬(SERM)」、骨をつくる働きを助ける「ビタミンK2薬」「副甲状腺ホルモン薬」、骨形成と骨吸収のバランスを調整する「カルシウム薬」「活性型ビタミンD3薬」などがあります。


自宅で注射を打つタイプの治療薬は「副甲状腺ホルモン薬」で、骨をつくる作用が強く、骨粗しょう症が進んだ骨折のリスクが特に高い患者さんに用いられます。在宅での自己注射のほか、医療機関で注射を受けることも可能です。どのような薬が使われるかは、患者さんの状態によって異なりますので、疑問があれば主治医に確認してください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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