「いつまで生きる?」への回答の仕方
「うちの認知症の母はいつまで生きるのか」との問いかけがあった場合、どのように回答したらいいでしょうか。
女性/40代
2022/01/28
介護で追い詰められた家族の一部には、「早く逝ってほしい」と思う方もいると思います。
もちろん、その背景には家族の葛藤や、それまでの歴史の中で、認知症になった方に良い思いを持っていない方もあるでしょう。
こうした場合に、葛藤や敵意を取り除くことは難しいと思われます。「いつまで生きるのか?」と繰り返し聞かれても、傾聴を続けて、気持ちを少しでも和らげるしかないように思います。
一方、BPSD(認知症周辺症状)などでお世話が負担になり、「逝って欲しい」と思ってしまう家族も少なくないでしょう。
仮に母親が認知症であっても、おとなしくにこにことして手がかからなければ、「早く逝ってほしい」とか「いつまで生きるのか」などとは思わないのではないでしょうか。
後者の場合、BPSDなどの介護負担に焦点を当てて、それを受容共感することで、苦労している気持ちを和らげてあげたり、BPSDの症状はいつまでも続くわけではないことを伝えたりすることが有効な場合があります。
また、相談のやりとりの中で、相手が気づいていない良い面(良い対応やケア、考え方なども含む)が見えた場合には、その良い面に積極的に注目して応答するのも有効です。
たとえば、「私はやるべきことを普通にやっているだけですので・・・」などと言われた場合、「普通にやることに価値があり、とても良いことで、なかなかできないことだ」などと応答するイメージです。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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