Question

新型コロナ感染の重症化リスクとして肺がんは?

肺がんの手術後です。新型コロナウイルスに感染した場合、重症化するリスクが高いのでしょうか。

男性/60代

2021/12/21

Answer

すべてのがん患者で免疫が落ちるわけではありませんが、がんの治療をしている人が新型コロナウイルスに感染すると、重症化する可能性が高いことがわかってきています。

特に肺がんは注意が必要です。肺がんの方はがん細胞の広がりや治療によって、呼吸機能を担う肺の表面積が小さくなってしまうため、新型コロナウイルスに感染して肺炎を起こすと重症化しやすいと考えられます。また手術後や化学療法では、免疫の機能が低下し感染しやすい状態であるため、より注意が必要です。がんの手術後1カ月以内に新型コロナウイルス感染症にかかった患者さんは、重症化しやすいという報告もあります。


特に術後の患者さんが注意することは、何よりもまず、感染しないことが大切です。感染症の予防を徹底しましょう。外出を控え、密集・密閉・密接のいわゆる三密を回避、換気、外出時のマスクの着用、せっけんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒の励行などの基本的な感染対策を徹底することが重要です。

また、免疫力は栄養不良、睡眠不足、疲労、ストレスなどによっても低下するといわれています。免疫細胞の数や機能が低下している人の場合、これらの点にも留意する必要があります。

※2022年1月31日時点の内容です。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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