Question

ピロリ菌除菌治療の薬の副作用

胃潰瘍の治療中にピロリ菌がみつかり、除菌をすすめられています。除菌に使う薬は副作用が強いと聞いたことがありますが、どんな副作用がありますか? 除菌はしたほうがいいのでしょうか?

男性/50代

2023/12/21

Answer

胃潰瘍は治療しても再発をくり返しやすい病気ですが、ピロリ菌を除菌すると再発を予防する効果があります。ピロリ菌の検査や除菌治療は、胃潰瘍および十二指腸潰瘍があれば、健康保険が適用されます。体調のよい時期に除菌することをおすすめします。


除菌治療は、2種類の抗菌薬と抗菌薬の効果を高める胃酸の分泌を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬)の3種類を7日間服用します。約30%の人に現れる副作用として、下痢、軟便、味覚異常などがありますが、比較的軽度の場合が多く、服薬が終われば通常は消失します。


治療を終えて4週間後に胃内視鏡や吐く息を調べる「尿素呼気試験」などを行って、除菌が成功したかどうかを判定します。除菌の成功率は約80%で、成功しなかった場合は薬の組み合わせを変えて二次除菌を行うことが一般的です。


除菌治療にあたっては、薬を指示通りにきちんと服用することが大切です。服薬を途中で中断すると、除菌効果が低下するだけでなく、抗菌薬の効かない耐性菌を作り出してしまうことにつながります。服薬中に副作用が出た場合は、すぐに主治医に相談してください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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除菌
胃潰瘍、十二指腸潰瘍
ピロリ菌

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