Question

介助者へのMRSAの感染

自宅で父親の介護をしています。このところ寝たきりの状態が続いて床ずれがひどくなり、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の感染がわかりました。この場合、介護している家族にも感染しますか。

女性/50代

2021/12/21

Answer

黄色ブドウ球菌はもともと人間の皮膚に存在し、、鼻腔(びくう)、わきの下、会陰部、髪の生え際などに「定着(住みつくこと)」しています。

健康な状態では病気を起こしませんが、抵抗力が低下すると「感染」を起こし、皮膚に腫れものができたり筋肉や脂肪組織に炎症を起こしたりします(日和見感染)。


通常、黄色ブドウ球菌は、ペニシリン系抗菌薬で治療できます。しかし、一般的な抗菌薬の多くが効かない仕組みをもった黄色ブドウ球菌もあり、これがMRSAです。バンコマイシンなど、特殊な抗菌薬による治療が必要になります。


MRSAは、介護や診療など、保菌者との接触によって運ばれます。ほとんどは「定着」した状態だけで済みますが、手術などで抵抗力が低下した人には「感染」を引き起こします。そのため、高齢者医療施設や病院で流行しやすく、院内感染につながることがあります。


感染者との接触により、介護者の皮膚にも一時的に少量が付着しますが、入浴などで洗い流されますので過度な心配は無用です。接触後に自分の手をハンドソープなどで洗い、さらにアルコール消毒を行いましょう。これは、病院での基本的な感染対策として厚生労働省からも推奨されています。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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