Question

降圧目標の年齢による違い

高血圧の人が血圧を下げる治療のため目標とする血圧の値は、年齢によって違うのでしょうか?

男性/70代~

2021/12/21

Answer

高齢になると動脈硬化が進んでいることが多く、血圧調整機能の低下が起きやすいため、収縮期のみが高いタイプの高血圧や起立性低血圧、食後低血圧などが多くみられます。また、血流の低下に伴う臓器障害や薬の影響が生じやすいことも特徴で、より慎重に降圧治療を進める必要があります。


そのため、「高血圧治療ガイドライン2019」では、治療による降圧目標について、74歳までを130/80mmHg未満(家庭で測る血圧では125/75㎜Hg未満)としているのに対して、75歳以上の後期高齢者では140/90mmHg未満(家庭で測る血圧では135/85mmHg未満)と若い年代より高くしています。


血圧が高くなるほど脳血管疾患の発症率が増加し、血管性認知症も高齢期の高血圧がリスクであることが明らかにされています。体の状態や持病によっては、74歳以下と同じ値にするなど人によっても目標値は異なります。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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