仕事が上手くいかず飲酒量が増えている
最近、仕事が忙しく、顧客、上司、部下に気を遣うばかりで、心身共に疲れを感じています。
あまり趣味が無いということもあり、休日も楽しいと感じることがありません。唯一、お酒を飲んでいる時は辛いことを忘れられるので、ついつい毎日飲んでしまい、飲む量がどんどん増えていきます。ただ、一時は忘れられても翌日また同じことの繰り返しになり、飲むことで気を紛らわす自分にも嫌気がさしています。
仕事にもやりがいが見出せないので、辞めようかとも思うのですが、今さら転職なんて簡単にできないとも思っており、今後の自分の方向性をどのように見出したらいいか分かりません。
男性/40代
2021/12/21
40代というと、まさに働き盛りの年齢ですね。仕事の量ばかりでなく内容も高度に、責任も重くなり、同時にストレスも大きくなりがちです。特に責任感のある方ほど大変な仕事を任される傾向にあるため、それが長期にわたったり、いくつも重なったりすることで、疲弊してしまうことがしばしば見受けられます。身体だけでなく心も疲れてしまい、楽しいという気持ちすら持てなくなったり、マイナス思考になったり、意欲も低下することもあります。
心身が疲弊しきっている時には判断力や思考力も低下しますので、この時期に転職のような重大な問題を考えることは得策ではありません。また、飲酒で紛らわそうとすると、おっしゃる通りついつい量が増える傾向にあり、アルコール依存症にまで発展する恐れもあります。今は、何を置いてもまず疲れを癒し、エネルギーを充填することを考えましょう。
まずは一定した生活のリズムとエネルギー補給に目を向けてください。睡眠と食事はきちんとできていらっしゃいますか。眠れない、食欲がないなど、ご自分ではコントロールできない問題をお持ちでしたら、薬を活用することも有効な手段です。休日は無理にストレス発散をする必要はありませんから、ゆったりした自分にとって心地よい時間を持ってください。大切なのは、頭から仕事のことを切り離して、心身に休息を与える過ごし方をすることです。
それだけでははかばかしく改善しない場合は、上司とも相談して、仕事量の調整や分担をお勧めします。なかなか簡単なことではないとお察ししますが、健康を害しておられる時に無理な仕事を続けることは、事態を長引かせ、悪化もさせます。健康を取り戻したらまた復帰すると割り切って、思い切って負荷を軽くする方が、長い目で見ると効率がいいのです。
今後の人生設計のこと、仕事の選択のこと、迷いや悩みも色々あることと思いますが、心身の疲れを癒した上でじっくりお考えになることをお勧めします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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