Question

イライラしている自分に怒り

仕事のせいか、年齢の影響なのか…毎日イライラしてしまいます。 ちょっとしたことでもイライラして、毎日が急かされているような感じで気が抜けません。「早くしなきゃ!」という気持ちだけが先走り、できない自分をもどかしく思ってしまいます。イライラしている自分にも腹が立ち、毎日怒っている状態です。誰に相談しても「疲れているだけだよ」としか言われません。私は病気なのでしょうか? そうであれば、何科を受診したらよいですか?

女性/40代

2021/12/21

Answer

些細なことでイライラし、そのイライラゆえに思うように行動できず、イライラが助長される。そして、そんな自分に対して強い憤りを感じているご様子ですね。

今の状態が病気なのではないかと不安に感じるあなたをよそに、周囲の人々は「疲れているだけ」の一言で片付けてしまう様子。せっかく相談したのにあなたの大変さが理解されなくては、さらにイライラが募ることでしょう。ただ、その方たちの言葉はあながち的外れではないように思います。


というのは、40代は複雑な立場に立たされやすく、ほかの年代に比べて外からのストレスを受けやすい年代でもあります。例えば、お子さんがいる場合は、中学生以降になると“大人を主張する子ども”を抱えることになり、対応のむずかしさに苦慮するところでしょう。会社に行けば中間管理職として、部下と上司の狭間に立たされる状況も多いと思います。“やらなければならないこと”、“やりたいこと”はたまっていく一方で、「一日が24時間じゃ足りない!」と叫びたくなるような情景が目に浮かびます。


家庭や仕事を投げ出して放浪の旅にでも出れば、ストレスから解放されイライラも落ち着いてくるでしょうが、社会的責任や立場に縛られて自由に身動きがとれないのも40代ならではの厳しい現実かもしれません。しかし悲観的にならないで、否が応でも降り注ぐストレスから身を守ることは大切です。そのための術を身につけていきましょう。


あなたはあらゆることに全力でがんばっている様子なので、まずはすべての行動の目標達成レベルを70%ほどに下げてみましょう。人が生活をしていくためには基礎体力のほかにこころのエネルギーも必要になりますが、保持できる量には限りがあります。目標達成レベルを100%にしてしまいますと、それを達成するために全エネルギーが注がれ、いざ不測の事態に備えることができなくなります。すでにお伝えしたように、あなたの周りにはストレス要因がたくさん転がっていますから、それを加味してエネルギーに余力を持たせると気持ちに余裕が生まれてくるでしょう。多少手を抜く位の感覚で過ごしてみませんか。


女性は40代頃からホルモンバランスの乱れによっておこる更年期障害で悩む方が見受けられます。更年期障害による不調もさることながら、思うように動けないこともストレスの一因でしょう。ただ、更年期障害は避けて通れない道だったりするので、不調が続く場合には我慢せずに婦人科を受診してくださいね。また、最近では男性の更年期障害の存在も囁かれています。


若さをエネルギーに果敢に取り組んでいた20代、切磋琢磨して居場所を築き上げてきた30代、今までを振り返ると現在の自分にふがいなさを感じるかもしれませんが、年齢と経験を重ねてきたなかで培った新しい過ごし方があるはずです。今までと同じようにできない自分にイライラしないで、今のあなたに適したペースを作り出せるといいですね。  

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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