妊娠中の薬の服用は必ず医師に相談を

最終編集日:2022/7/22

妊娠中はおなかにいる赤ちゃんに影響しないか、さまざまなことが気になるもの。特に薬の服用は慎重になりますよね。治療中の病気の薬であれば主治医に確認できますが、ちょっとしたかぜなどの場合、薬の服用についてどう判断すればよいのでしょうか?


まず、妊娠中は薬に限らず、体に取り入れるものはすべて、おなかの赤ちゃんにも何らかの影響があると考えて慎重に対応することが大切です。妊娠中の服薬で心配なのは、赤ちゃんの奇形の発生や中毒性ですが、薬の種類や服用の時期などによって異なります。


だからといって、妊娠中は薬を飲めないのかといえば、必ずしもそうとは限りません。処方薬では過去の経験や動物実験の結果、安全であることがわかっている薬やメリットとデメリットを考えて医師がメリットのほうが大きいと判断する場合は、妊娠中であっても必要に応じた薬を服用することは可能です。 例えば、妊婦さんがかぜをひいてしまったケースの場合、体力の衰弱が激しい、食事や睡眠に影響が出るほど強い症状でつらい、激しい咳などでおなかへの負荷が大きくかかるなどの場合には、薬を服用したほうがよいと判断されることが多いでしょう。


一方、市販薬の安易な服用には注意が必要です。「副作用が軽くて安全」と考える人もいますが、妊婦さんに用いてはいけない成分を含むものもあります。自己判断で服用することは避け、必ず受診をして、妊婦さんや赤ちゃんへの影響が少ない薬を処方してもらうようにしてください。

なお、かぜの原因は、ほとんどがウイルスです。薬でつらい症状を緩和することはできても、かぜそのものが治るわけではありません。十分な休養や栄養、保温などを心がけ、自らの免疫力を上げるようにすることも大切です。

監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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