思春期の子どもと向き合う ~親の役割と対応
最終編集日:2023/11/24
子どもから大人へ向かって心とからだが変化し、自身を確立していく時期を「思春期」といいます。個人差がありますが、8~18歳頃までの時期にあたり、この年頃の子育てのただ中にいる親は、その関わり方に悩むことも少なくありません。
思春期は「親から自立したい」という欲求が強まります。
そのため、親の存在をうっとうしく感じて反抗的な態度を取ったり、時には暴言をぶつけてくることもあるでしょう。そうかと思えば、突然べったり甘えてきたり、頼りにしてきたりすることもあり、矛盾した態度に心を揺さぶられ、親は不安に陥りがちです。子どもは自立と依存の間で揺れ動き、情緒が不安定になるため、このような両極端な態度をとってしまうのです。それを親が冷静に見守ることで、次第に振れ幅が小さくなり収まっていくものと考えられています。
大切なのは「見守る」ことです。
つい、手や口を出したくなりますが、いつも側にいて見守っていることを伝え、いざというときは助けになること、それが親の役割です。反抗的な態度や暴言は、親が甘えられる存在だからこそできることであり、親に愛されているという自覚がなければできません。他人にそのようなことをすれば、たちまち関係性が崩れてしまいますが、親ならば崩れないことを理解したうえで甘えているのです。そう思うと、このような変化も肯定的に捉えることができるでしょう。
また、自身の思春期の頃の気持ちを思い出すこともこの時期を乗り越えるヒントになるかもしれません。親にどのような感情を抱いていたのか、どのような対応をうれしく思ったのかなど、子どもの立場になって考えてみるのもよいと思います。
監修
保健同人フロンティアメディカルチーム
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