Question

中学生の息子が口をきかない

中学2年生の息子がいます。小さいころは活発で何でも話してくれる子どもでしたが、最近はほとんど口もきかず、何を考えているのかがわかりません。思春期だから当たり前と気にしていなかったのですが、学校からの重要な連絡事項も教えてくれません。直接先生に聞くのも、余計にヘソを曲げるのではと迷っています。

女性/30代

2023/07/18

Answer

中学2年生、むずかしい年ごろですね。思春期とはいえ、必要な情報まで教えてくれないとなると困ってしまいますね。 大人は誰しも多かれ少なかれ、その年代に似た経験してきているはずなのですが、いざ子どもから同じような態度を取られると、戸惑ってしまうようです。それまでの、可愛らしく素直な幼いころを見てきているからでしょうか。


男子はとくに、言葉や表情でのやり取りがしにくくなる傾向があるので、コミュニケーションが減るのはともかくとして、何をどこから察したらいいものやら、手がかりのなさに途方に暮れてしまうかもしれません。しかし、子どもが親に抵抗を始めるのは、健康に発達しているからこそです。


今までと同じように子どもが素直に聞くかといえば、そうではありません。親が苦心しても素直に打ち解けられない時期ですが、その不安定な関係を大人の側が持ちこたえることができるかが試されているともいえます。親も苛立ったり不満を抱えたりしながらも、時にはひと呼吸置きながら対応していくことで、子どもの発達を支えていけるのではないでしょうか。


さて、学校からの重要な情報をどうするかですが、根気強く、なぜその情報が大切なのかを説明することから始めましょう。学校と家庭が協力することで、ご本人を支えているということが伝わるとよいですね。そして「どうしても理解してもらえないようなら先生に直接聞くけれどよいか」と、子ども自身に判断を求めてみてはどうでしょうか。直接先生に聞いてしまう前に、本人に言い聞かせ、判断させたうえで、約束が守られないようであれば実行するというやり方です。


子どもの年齢にかかわらず、この方法は有効です。とくに思春期以降の子どもはルールを理解する力が高くなり、人との信頼関係を築く上でルールが欠かせないことも自覚できるようになります。

いずれ大人になったとき、自分が他者との関係を築いて維持し、生活していく上で不可欠な力となるので、子どもの社会化という意味でも、こういったやりとりは重要だと思われます。


思春期の子どもが素直に親に打ち明けなくなるのは、自分の世界を作り始めているからで自然なことです。幼少時の親子が融合した状態から、子どもの側から一歩踏み出し、自ら健全な境界線を引こうとしていきます。成長を見守りつつ支えていきましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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