妊娠・授乳中の乳がん検診 ~ピンクリボン月間

最終編集日:2023/10/15

10月はピンクリボン月間です。乳がんの早期発見、早期治療を目的として、世界中でさまざまな取り組みが行われています。

特に30代後半から増え始めるため、この年代にさしかかったら積極的に乳がん検診を受けたいものです。しかし、30・40代の女性は妊娠や子育て中の人も多く、特に妊娠・授乳中にがん検診の案内が届いた場合、受診してよいのか悩むかもしれません。


基本的に妊娠・授乳中でも乳がん検診を受けることはできます。ただし医療機関によって方針に違いがあるため、事前に確認したうえで申し込むとよいでしょう。乳がん検診では、マンモグラフィ(乳房専用のX線検査)、超音波(エコー)検査のいずれかが一般的です。

妊娠中はマンモグラフィによる放射線被ばくが気になるかもしれませんが、乳房のみにごく少量を当てるため、胎児にほとんど影響しないと考えられています。ただし、医療機関によっては妊娠中や妊娠の可能性がある場合、超音波検査を行うケースなどもあります。

授乳中は乳腺が発達するため、マンモグラフィで撮影しても全体的に白っぽく写ってしまい病変を見つけにくくなります。このようなことから、授乳中は超音波検査を行う医療機関もあります。


妊娠・授乳中でも乳がんになる可能性は十分にあります。心配なことがあれば医師に相談し、不安な気持ちをそのままにしないようにしましょう。自身と家族のためにも、積極的に乳がん検診を受けることをおすすめします。

監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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