アレルギー性鼻炎の予防法は?
最終編集日:2023/8/7
8月7日は「鼻の日」です。鼻の病気の中でも患者数が多い、アレルギー性鼻炎の予防法についてご紹介します。
●予防の基本はアレルゲンをできるだけ吸い込まない
アレルギー性鼻炎とは、空気中に浮遊している原因物質(アレルゲン)を吸い込み、それが鼻の粘膜から体内に入ることで起こるアレルギー反応で、鼻水、鼻づまり、くしゃみがおもな症状です。通年性アレルギー性鼻炎(おもにハウスダストやダニがアレルゲン)と季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)があります。ともに、アレルゲンを身の回りからできるだけ除去することが、発症を遠ざけ、発症している場合でも症状の軽減につながります。
●ハウスダスト、ダニは掃除と洗濯で取り除く
【床は拭いてから掃除機をかけると効果的】……ハウスダストとは肉眼では見えにくい1㎜以下のホコリのことで、カビ、繊維のくず、ノミやダニの死骸・フン、人やペットのフケ・皮膚片、花粉などが含まれています。ハウスダストを少なくするにはこまめな掃除が必要ですが、フローリングの床に落ちたハウスダストは舞い上がりやすいので、まず床用の掃除シートなどで拭いてから掃除機をゆっくり丁寧にかけると効果的です。週に2回以上行うようにしましょう。カーペットや布のソファなどは繊維の間にハウスダストやダニが入り込みやすいのでなるべく避けましょう。
【寝具のシーツやカバー類はこまめに洗濯する】……ダニの好物である人のフケ・皮膚片が付着しているので、シーツやカバー類など洗えるものはこまめに洗濯しましょう。高密度繊維の防ダニシーツやカバー類を使用する手もあります。
【布団は乾燥させて掃除機をかける】……布団にはダニやその死骸・フンが入り込みやすく、週に1回以上は掃除機をかけて吸引したいものです。ダニは湿った場所で繁殖しやすく、天日干しや布団乾燥機を使って乾燥させたうえで掃除機をかけると効果的です。
【エアコンのフィルターはいつも清潔に】……ハウスダストが付着しやすいエアコンのフィルターを定期的に清掃しましょう。
【空気清浄機を使う】……空気中のハウスダストや花粉を除去できる空気清浄機も活用しましょう。
【花粉を室内に入れない、持ち込まない】……花粉情報をチェックし、花粉の飛散が多いときは洗濯物や布団の外干しを避け、窓や戸を閉めて花粉を室内に入れないようにします。外時時には花粉が鼻や目にできるだけ入らないようにマスクや眼鏡を使いましょう。帰宅時は衣服や髪についた花粉をよく払ってから家に入り、すぐに洗顔やうがいをするとよいでしょう。
監修
日本橋大河原クリニック 院長
大河原大次
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