Question

治療後も、痰がからむ症状がしつこく続く

春先に、痰や緑色の鼻汁の症状が続き、耳鼻咽喉科を受診して薬を処方されましたが、あまり改善されませんでした。その後、花粉症で鼻水の症状がひどかったせいか、痰が気にならなかったのですが、最近になってまた、のどの奥に痰がからんでいるような感覚があります。前回の薬があまり効いていなかったため、耳鼻咽喉科への受診でよいのか迷っています。

女性/20代

2024/05/23

Answer

ご相談者のように、鼻水や緑色や黄色の鼻汁とともに痰がからむ症状は、よくみられるものです。なんらかの原因で鼻水の分泌量が多くなる・粘り気が強くなったときに、痰がのどの奥に張り付いた不快感や、鼻の奥からのどのほうに鼻水が流れる感じがするものを「後鼻漏(こうびろう)」と呼んでいます。


後鼻漏の原因は、かぜやインフルエンザなどの上気道(鼻からのど)の感染症、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、アレルギー性鼻炎、加齢などがあげられます。後鼻漏をはじめ、鼻やのどの症状が主であれば、耳鼻咽喉科を受診します。

それ以外に、発熱、咳、息苦しさ、喘鳴(呼吸の際にゼーゼー・ヒューヒューと音がする)などを伴うようなら、気管支や肺の病気が疑われます。この場合は、内科や呼吸器内科を受診します。


花粉症の時期に痰の症状は軽減したことも含めて、再度、前回診てもらった耳鼻咽喉科を受診し、改めて相談されることをおすすめします。効果が感じられた/あまり感じられなかった、今もっとも強く感じている症状、花粉症の時期と現在の症状の比較など、くわしく説明して、他の科の受診の必要性などについても、ご相談されるとよいでしょう。

そのうえで、他院で治療を受けることがよいとの判断でしたら、今までの経過がわかる検査結果の医療データ(医療情報提供書)を主治医に作成してもらうか、用意できない場合にはお薬手帳などを受診先の医療機関へ持参すると、スムーズに受診できると思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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副鼻腔炎
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