夏の野外活動での虫刺されに注意 ~蚊・ムカデ対策

最終編集日:2023/8/3

夏の行楽シーズンです。今年は遠くへ出かけたり、アウトドアを楽しむ人も多いことでしょう。野外活動の際に注意したいのが、虫刺されです。

虫に刺される(かまれる)と、痛みやかゆみなどの皮膚の症状が起こります。ほとんどの場合、特に心配はいりませんが、中には注意が必要なケースもあります。自然の多い場所では虫に刺される機会が増えるため、対処方法を知っておきましょう。


●蚊に刺されたら……

蚊に刺された直後から、赤み、かゆみが現れる即時型反応と、刺された1〜2日後に現れる遅延型反応の2種類があります。

体質や個人差もありますが、一般的に乳幼児期には遅延型反応が、青年期から壮年期は即時型反応が生じ、老年期になると反応があまり出なくなるといわれています。

軽い症状であれば、刺された部位を流水で流して清潔にし、保冷剤や氷などで冷やすとかゆみを抑えることができます。特に、刺されたところをかき崩してしまうと、二次感染の心配があります。虫刺されから「とびひ」になることもあるため、市販のかゆみ止めなどを上手に使うとよいでしょう。抗ヒスタミン薬、またはステロイド剤を塗ることで炎症を抑えることもできます。

強いかゆみ、腫れ、水ぶくれ、発熱やめまいなど、強い全身症状が出たときは、医療機関を受診してください。


●ムカデにかまれたら……

暑い時期に活発になるムカデは、屋外だけでなく屋内でも注意が必要です。湿度が高くて薄暗く狭いところを好むので、浴室やトイレ、洗面所のほか、布団の中にいることもあります。ムカデにかまれると強い痛みがあり、腫れ、かゆみ、しびれ、灼熱感などの症状が現れます。これは、ムカデの持つ毒が体内に入り込んだことで起こる炎症反応で、数時間で痛みが引いた後も、かゆみやしびれが数日間残ることもあります。かまれたら即時に流水で洗い流し、抗ヒスタミンやステロイド薬を塗って治療します。市販薬もありますが、心配なときは医療機関を受診しましょう。

ムカデの場合、ごくまれに、強いアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が現れることもあります。めまい、呼吸困難、腹痛や嘔吐などの強い全身症状が起きたときは、救急車を要請して医療機関を受診しましょう。

監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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