マダニの感染症（SFTS）は飛沫感染する？

ニュースなどで取り上げられたマダニによる感染症とは、SFTSウイルスを保有するマダニにかまれることで起こる感染症で、「重症熱性血小板減少症候群（SFTS）」とも呼ばれます。感染すると、発熱や、下痢や嘔吐などの消化器症状に加え、リンパ節の腫れや出血症状などがみられることもあります。

人から人へ感染したというニュースを聞くと、とても心配になることでしょう。

SFTSについては、飛沫で感染したという報告はありません。

感染経路の多くは、SFTSウイルスを保有するマダニにかまれることによるものですが、そのほか、STFSウイルスに感染している人の血液や分泌物に直接触れることで感染したり、STFSウイルスに感染している動物（野生動物や飼育している犬、猫など）からの感染の可能性はあります。

まずは、マダニにかまれないような対策をとりましょう。森林や草むらなどマダニが多く生息する場所を訪れるときは、極力、肌を露出させないことが大切です。屋外から戻ったら、マダニにかまれていないかを確認するのに加え、日頃からこまめな流水と石鹸での手洗いやうがいも行うとよいでしょう。