紫外線から目を守ろう 〜日光による目の病気

最終編集日:2023/4/27

少しずつ春から夏へと季節が移り変わりつつあり、強い日差しを感じるようになりました。

夏は日差しが最も強まり、紫外線から受ける影響も大きくなります。肌には日焼け止めを塗っている人も、ついつい「目」の紫外線対策は忘れがちです。紫外線に起因する目の病気もあるため、しっかりと対策をしましょう。


●どうやって「目」を守ればいいの?

紫外線が目に直接入らないようにするのがポイントです。

直射日光を避けたとしても、空気中に散乱した紫外線、地面や建物から反射した紫外線もあります。日陰にいるからと安心してはいけません。

UVカット機能のあるサングラスや眼鏡の着用がおすすめです。適切に使用すれば、目の紫外線ばく露を最大90%カットすることができます。ただし、色の濃いサングラスをかけると瞳孔が開くため、紫外線カットの不十分なレンズの場合には、よりたくさんの紫外線が目の中に侵入する可能性があります。さらに、UVカット機能のある日傘や帽子を併用することで、より高い効果を望むことができます。


●どんな「目」の病気があるの?

〈紫外線角膜炎〉

強い紫外線を浴びすぎると起こる、角膜の炎症です。白目の充血、異物感、流涙がみられるほか、強い眼痛を生じることも。昼間に紫外線を浴びた場合、夜から翌朝にかけて発症しますが、ほとんどは24〜48時間で自然治癒します。


〈翼状片〉

白目(眼球結膜)の細胞が異常に繁殖して、黒目(角膜)に翼状に侵入する病気です。黒目の上に白目が覆いかぶさるように見えます。屋外で活動する時間が長い人に多く、30代以降に発症します。進行は早くないものの、進展すると視力障害をきたします。


〈白内障〉

眼科疾患の中でも最も多い病気で、水晶体が濁ることで見え方の質が低下し、進行すると失明することがあります。白内障には80以上のタイプがありますが、日本人に最も多い「皮質白内障」は、紫外線に関係しています。

監修

みさき眼科クリニック 院長

石岡みさき

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