新学期を迎える子どもの見守り方は?

最終編集日:2023/3/30

まもなくやってくる新年度。子どもたちにとって新しい環境での生活が始まります。入学や進級によって、学校、クラス、担任の先生、友だちなど周囲の環境が変わることは、新たな気持ちになれる反面、大きなストレスにもなります。変化に慣れようと頑張りすぎた結果、毎年5月の連休明けごろから学校に通えなくなってしまう子どもたちが増えます。


●生活リズムを崩さない

長期的な休みや連休中に生活リズムが乱れてしまうと、学校に行きにくい状態を自らつくってしまいます。とくに体力がついてくる中高生になると、昼夜が逆転してしまうケースも多くみられます。休日でも学校に通っているときに近い生活リズムを保つように心がけましょう。


●家庭を安心できる場に

新しい環境に慣れるまでの時間がストレスだとしても、家に帰ればリラックスできるように家庭環境を整えてあげましょう。子どもの話を聞いて共感したり、一緒に過ごしたりして、十分なコミュニケーションやスキンシップをとることが大切です。


●仮病だと決めつけない

もし子どもが「おなかが痛い」「気持ちが悪い」などと訴えた場合は、決して仮病だと決めつけてはいけません。症状に応じてかかりつけ医や小児科を受診し「異常の有無」を調べてもらいましょう。たとえ異常がなかったとしても、親が自分のために動いてくれたという事実は、子どもにとって安心感へとつながります。


●プロのサポートも知っておく

援助が必要なときは、プロに力を借りることも大切です。学校に配属されているスクールカウンセラーは、心理の専門家です。担任の先生と連携して、不安や悩みをかかえる児童と保護者をサポートしてくれます。学校に相談しにくいときは、各自治体が運営する教育相談センターに匿名での電話相談も可能です。「子ども相談センター」「子どもと親のサポートセンター」など、名称はさまざまなので、どのような支援があるのか一度確認してみるのもよいでしょう。さらに、専門的なサポート窓口として、こどものメンタルクリニックもあります。近年は思春期専門の精神科も増えているようです。


新しい環境に慣れるまで、心身に疲れをためて息切れしてしまわないよう、注意深く子どもを見守りましょう。

監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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