ヴィーガンはたんぱく質不足になる?

最終編集日:2023/1/2

最近よく目にする「ヴィーガン」という言葉。菜食主義者を示す「ベジタリアン」の一種であり、卵や乳製品などを含むすべての動物性食品を避ける食生活を送る人を示し、日本語で「完全菜食主義者」とも訳されます。このような食生活で栄養素は足りているのか、特に肉や魚を食べないことから、どのようにたんぱく質をとっているのか不思議に思う人も少なくないでしょう。


たんぱく質とは、炭水化物、脂質とともに、私たちが生きていくうえで重要な三大栄養素の1つで、おもに肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などの食品に多く含まれています。ヴィーガンはおもに、大豆や穀物などの植物性食品からたんぱく質をとっているのです。


たんぱく質は体をつくる材料となる栄養素であり、筋肉や臓器、からだの機能を調整するホルモンや酵素、免疫物質などの材料にもなります。

たんぱく質とは「アミノ酸」の集合体です。私たちは20種類のアミノ酸で構成されていて、そのうち11種類は人の体内で合成することができますが、残りの9種類は食事から摂取しなくてはいけません。これを「必須アミノ酸」と呼び、食事に偏りがあると必須アミノ酸のどれかが欠けてしまう恐れがあります。


このことから「肉や魚を食べないヴィーガンはたんぱく質不足になる」というイメージがありますが、工夫して多様性のある食事を心がけていれば必須アミノ酸を摂取するは可能です。反対に、ヴィーガンでなくても偏った食事を続けていれば、アミノ酸(たんぱく質)不足に陥ることがあるのです。

監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

この傷病に関連したQ&A

関連するキーワード

食事
栄養
野菜
本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。