上手な断り方を身につける

最終編集日:2024/5/6

新しい環境、新しい人間関係の中でストレスを抱えていませんか?

嫌なことでも、頼まれるとうまく断れずについ引き受けてしまったり、相手にはっきりと嫌だと伝えることができなかったりすると、ストレスはたまる一方です。人間関係を円滑に進めるためにも、上手な「断り方」のコツを身につけましょう。


●頼まれごとを断るとき

例「少し考えさせてください」

その場で断りにくいときは、即答するのを避けて「少し考えさせて」などと伝え、時間をおいて断り方を考えてから相手に伝えます。また、断る代わりに「〇〇はできせんが、△△ならできます」など、具体的に自分にできることを提案してみるのもよいでしょう。


●嫌だと伝えるとき

例「〇〇のようにしてくれるとうれしい」

嫌なこと、やめてほしいことについては、可能な限り肯定的な言葉を混ぜるようにします。「○○しないで」とだけ言うのではなく「○○のようにしてくれるとうれしい」といった表現を使うと伝えやすくなります。


●上手な断り方のヒントになる「アサーティブDESC(デスク)法」

DESCの頭文字をとった4つのSTEPで伝えると、相手が納得しやすい伝え方になります。例えば、町内会の仕事の頼まれごとをされた場合のDESC法を見てみましょう。


・STEP1:描写(Describe)

自分が置かれている状況を客観的に描写します。

例「転職したばかりで平日の参加はできないんです」


・STEP2:表現(Express)

自分の主観的な気持ちを、感情的にならずに伝えます。

例「お手伝いしたい気持ちはありますが、今年はご迷惑をかけることになりそうで、申し訳ありません」


・STEP3:特定の提案(Specify)

相手への要望や妥協案の提案です。

例「来年以降できるだけ引き受けられるよう職場の調整をしてみますので、今回は外してもらえると助かります」


・STEP4:選択(Choose)。

STEP3のSが拒否された場合の対処案を考え、選択肢を提示します。

例「では、主に土日の活動をお手伝いするというのはどうですか? 」


上手な断り方を身につけることで、無理なくストレスを減らしていきましょう。


監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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