唾液腺がん手術の切除方法とその範囲は?
2026/02/10
唾液腺がんの手術では、どのように腫瘍を切除し、どこまでの範囲を手術するのか教えてください。
この質問への回答
新宿三丁目駅歯科キースブライトクリニック
仮屋聖子
唾液腺がんの手術方法は、腫瘍ができた部位や進行度によって異なります。腫瘍の周辺の組織への浸潤も考慮し、安全域を確保した切除を行います。
●耳下腺がんの場合
最も多い耳下腺(耳の前下方にある唾液腺)のがんでは、顔面神経をできる限り残しながら、腫瘍を含む耳下腺を切除します。腫瘍が小さく浅い場所にある場合は耳下腺の一部のみを切除しますが、深い場所や大きな腫瘍では耳下腺全体を摘出することもあります。ただし、がんが顔面神経に浸潤している場合は、神経の一部または全部を含めて切除し、必要に応じて神経移植や神経吻合による再建を行います。
●顎下腺・舌下腺・小唾液腺の場合
顎下腺(あごの下にある唾液腺)のがんでは、顎下腺全体を周囲の組織とともに切除します。舌下腺(舌の下にある唾液腺)や小唾液腺のがんでは、腫瘍の位置に応じて、口腔内の粘膜や筋肉を含めた切除を行います。
リンパ節への対応
リンパ節への転移が疑われる場合や、進行したがんでは、頸部リンパ節郭清術(首のリンパ節を切除する手術)を同時に行います。切除範囲が大きい場合には、皮膚や筋肉などを用いた再建手術を組み合わせることもあります。
手術の目標は、がんを完全に取り除きながら、可能な限り機能や外見を保つことです。具体的な手術方法は、画像検査の結果や病状に基づいて主治医が計画しますので、詳しくは担当医に相談するとよいでしょう。

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