腹膜播種ではどんな治療を行う?
2026/02/11
腹膜播種があると言われました。どのような治療方法がありますか?
この質問への回答
順天堂浦安病院
五十嵐萌子
腹膜播種の治療方法は、原発がん(最初に発生したがん)の種類や進行度、全身状態によって選択されます。
主な治療法には以下があります。
全身化学療法は、点滴や内服の抗がん剤を使って全身に広がったがん細胞を攻撃する治療です。多くの腹膜播種で標準的な治療として行われ、症状の緩和や進行を遅らせることを目指します。治療の効果によっては病変や転移巣の縮小がみられ、手術などの治療につながることがあります。
腹腔内化学療法は、おなかの中に直接抗がん剤を投与する方法で、腹膜への効果を高めることができます。一部の施設で行われており、全身化学療法と組み合わせることもあります。
施設によっては、腹膜切除術と温熱化学療法(HIPEC)という治療をそれぞれ単独あるいは組み合わせて行うこともあります。これは、手術で目に見える病巣を切除したり、温めた抗がん剤をおなかの中に循環させる方法です。ただし、この治療を行うことができる施設は限定的であり、治療は原発がんの種類やがんの性質や全身状態を考慮しながら慎重に判断されます。
そのほか、腹水が溜まる場合は腹水穿刺や利尿薬での管理、痛みや吐き気などの症状に対しては放射線療法や緩和ケアも重要な治療の一部です。
治療方針は個々の状況によって異なりますので、主治医とよく相談しながら、ご自身に合った治療を選択していくことが大切です。

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