免疫チェックポイント阻害薬による免疫療法とは?
2026/02/07
悪性胸膜中皮腫の治療で行われる「免疫チェックポイント阻害薬」による免疫療法とはどのような治療ですか?
この質問への回答
山形県立新庄病院
岸 宏幸
免疫チェックポイント阻害薬は、体内の免疫システムを活性化させてがん細胞を攻撃する治療法です。通常、がん細胞は免疫細胞にブレーキをかけて攻撃を逃れますが、この薬はそのブレーキを解除することで、免疫細胞ががん細胞を認識し攻撃できるようにします。
悪性胸膜中皮腫では、ニボルマブ(免疫細胞のブレーキ役の受容体であるPD-1に作用する薬)とイピリムマブ(同じくCTLA-4に作用する薬)の併用療法が標準治療の一つとして使用されています。この治療は主に、手術ができない進行した悪性胸膜中皮腫の患者さんに対して行われます。
治療は点滴で投与され、通常はニボルマブを3週間ごと、イピリムマブを6週間ごとに投与するスケジュールで行われます。従来の抗がん剤治療(化学療法)と比較して、生存期間の延長効果が認められています。
主な副作用には、免疫が過剰に働くことによる間質性肺炎、大腸炎、肝機能障害、甲状腺機能異常、皮膚障害などがあります。これらの副作用は治療開始後いつでも起こる可能性があるため、定期的な検査と症状の観察が重要です。副作用が現れた場合は、ステロイド薬などで対応します。
免疫療法は患者さんによって効果の現れ方が異なりますが、効果が得られた場合は長期にわたって効果が続く可能性があります。治療について不明な点は、遠慮なく主治医にご相談ください。

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