悪性胸膜中皮腫の治療法とその特徴は?
2026/02/06
悪性胸膜中皮腫と診断されましたが、どのような治療方法がありますか。それぞれの特徴についても教えてください。
この質問への回答
山形県立新庄病院
岸 宏幸
悪性胸膜中皮腫の治療法は、病気の進行度や患者さんの全身状態などによって選択されます。主な治療法とその特徴をご説明します。
●手術療法
早期で全身状態が良好な場合に検討されます。胸膜肺全摘術(病気のある側の肺と胸膜を切除)や胸膜切除/肺剥皮術(肺を残して胸膜を切除)があります。根治を目指せる可能性がある治療ですが、体への負担が大きいため、慎重な適応判断が必要です。
●薬物療法
ペメトレキセド(細胞の増殖を抑える薬)とシスプラチンまたはカルボプラチン(プラチナ製剤という抗がん剤)の併用療法あるいはニボルマブとイピリムマブ(いずれも免疫チェックポイント阻害薬、体の免疫の力でがんを攻撃する薬)の併用療法が標準治療(一次治療の選択肢)です。手術ができない進行例や、手術の前後に補助的に行われます。
●放射線療法
痛みなどの症状を和らげる目的や、手術後の再発予防のために局所的に放射線を照射することがあります。単独で根治を目指すことは難しいですが、症状緩和には有効です。
●集学的治療
手術、薬物療法、放射線療法を組み合わせて行うことで、より良い効果を目指す方法です。患者さんごとに最適な組み合わせを検討します。
各治療には利点と注意点があるため、主治医と相談しながら自分に合った方法を選ぶことが大切です。

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