軽度認知障害の進行を遅らせるセルフケアとは

男性/60代
2025/12/31

軽度認知障害と診断されました。認知症に移行しないよう、軽度認知障害を進行させないためのセルフケアを教えてください。

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

軽度認知障害(MCI)は、健常な状態と認知症の中間のような状態です。放置すると認知症へ移行しますが、早期から予防策を行うことで、健常な状態へ戻ったり、認知症への移行を遅らせることが可能となる場合があります。軽度認知障害から認知症へ移行する人は年間15%程度、健常な状態へ戻る人は16~40%程度という報告もあります。


認知機能の改善や維持を図るためのセルフケアをご紹介します。


《生活習慣病を予防する》

糖尿病や高血圧症、肥満、脂質異常症などの生活習慣病を予防することは、認知症の予防にもつながります。定期的な受診や適切な治療を行い、病気をコントロールすることが重要です。


《日常生活習慣の見直し》

●食事:

肥満対策も重要ですが、65歳以上の人はとくに、栄養不足にも注意が必要です。欠食をせず、バランスよく摂取することはもちろん、誰かと一緒に食べたり、旬の食材を楽しむことも大切です。


●運動:

週3回以上、中強度以上(少し息が弾む程度)の運動を行うことがすすめられていますが、無理のない範囲で、継続できるものを取り入れられるとよいでしょう。運動は、うつ症状の予防や、睡眠を良好にすることがわかっています。


●禁煙:

できる限り早い時期に禁煙しましょう。喫煙量が多く、期間が長いほど、認知症の発症リスクを高めます。


●飲酒:

飲みすぎには注意が必要です。軽度認知障害の人は、健常な人よりも少ない量の飲酒でも認知症の発症リスクが高まります。


●睡眠:

睡眠時間が5時間未満または8時間以上、眠剤の服用は認知症のリスクを高めることがわかっています。ご自身にあった睡眠時間の確保や、眠剤を使用せずに眠る工夫を行うとよいでしょう。


《外出や人と交流する》

可能であれば1日1回、難しい場合には週1回の外出がすすめられています。

日中の外出は、日光を浴びることで良質な睡眠に影響したり、抑うつ症状の予防につながります。また、行事への参加や、家族以外の人とコミュニケーションをとることで、脳に刺激を与えることができます。これまで続けてきた趣味を続けたり、やりがいや楽しみを新たに見つけることもよいでしょう。


《その他》

耳の聞こえにくさがあると、認知症の発症リスクが高まることがわかっています。補聴器の使用や適切な耳掃除などを行いましょう。ご心配な点があれば、耳鼻咽喉科の医師や補聴器専門店へ相談されることをおすすめします。


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