軽度認知障害の症状や認知症との違いは?
2025/11/26
軽度認知障害は、どんな症状が現れますか? 認知症との違いも教えてください。
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
軽度認知障害(MCI)は、自身や家族にも、もの忘れなどの認知機能が低下しているという自覚はあるものの、買い物や家事、金銭管理などの日常生活は支障がなく送ることができている状態です。料理の味付けが変わった、もの忘れが多い、同じ質問を繰り返すなどの症状や、趣味を楽しまなくなる、やる気がわかない、無気力など、うつ病のような症状が現れることもあります。
一方で、認知症は、広範囲にわたって記憶障害や見当識障害、理解・判断能力の低下などが起こり、日常生活に支障をきたした状態です。加えて、環境や人間関係などが関与し、妄想や幻覚、徘徊、暴言・暴力、せん妄などの症状が現れます。
軽度認知障害は、認知症と比較すると、脳の変化は小さく、認知症の一歩前の段階にあたります。いわば、健常な状態と認知症の中間のような状態です。
放置すると認知機能の低下が進み、認知症へ移行してしまいますが、早期から予防策を行うことで、健常な状態へ戻ることができたり、認知症への移行を遅らせることが可能とも言われています。

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