お酒を飲まないのに肝機能検査の数値が悪く、要再検査に…
2025/10/19
健康診断の肝機能検査の結果が悪く「要再検査」という指示がありました。飲酒はしないし肥満でもなく、原因がわかりません。
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
AST(GOT)は肝臓、心臓、筋肉の細胞などにある酵素、ALT(GPT)はほとんどが肝臓に存在する酵素です。ASTとALTが異常値を示す疾患は、肝臓、胆管系、心臓、甲状腺、貧血など多岐にわたります。一般的に、数値が高いほど病気の可能性が高いことを示します。一方、ASTは筋肉の細胞内にも存在するため、運動によってこれらの細胞が破壊されて血中に流出し、数値が上昇することがあります。ALTも運動によりわずかに上昇する可能性があるとされています。
また、肝機能の検査項目の一つであるγ-GT(γ-GTP)は、解毒作用に関係している酵素です。飲酒以外の原因でγ-GTが上昇するのは、脂肪肝や胆汁の流れが障害されている場合などがあります。
検査数値を改善させる対処法は原因によって異なりますが、以下に、肝臓を健康に保つための注意点をご紹介します。
●脂質をとりすぎないように気をつけ、食物繊維を多く含む野菜や海藻類をしっかりとりましょう。
●十分な睡眠をとることで、肝臓へおくられる血液量が増え、肝臓の細胞の修復を促します。
●便秘は有害物質が排出されず、弱った肝臓に負担をかけることがあります。便秘を防ぐよう心がけましょう。
ご相談者の場合、かかりつけ医や消化器科で再検査を受けたうえで、考えられる病態や生活上の留意点、今後の方針について相談されるとよいでしょう。

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