アルブミン値が低い場合の病気の可能性
2025/10/14
今年の健診結果で、アルブミンの値が低いと指摘されました。アルブミンは体内でどんな働きをしていますか?低いことで病気になる可能性もあるのでしょうか。
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
アルブミンは血液中に含まれるたんぱく質の一種で、全体のたんぱく質のうち約60%を占める重要な成分です。アルブミンには、栄養素や薬物などを体内で運搬する役割や、血管内の水分量を調節して浮腫(むくみ)を防ぐ働きがあります。
アルブミン値は、栄養状態や肝臓・腎臓の機能の評価に用いられます。低値の場合、一般的には以下のような可能性が考えられます。
●栄養状態の低下:たんぱく質の摂取不足や吸収障害
●肝臓の機能低下:アルブミンは肝臓で合成されるため
●腎臓からの喪失:ネフローゼ症候群などでたんぱく質が尿に漏れ出る場合
アルブミン値が低い場合、まず背景となる疾患があればその治療を行います。単にたんぱく質が不足している場合は、食事で補うことが大切です。特に動物性たんぱく質は体内で効率よく利用されるため、肉、魚、卵、牛乳などを毎日摂取するよう心がけるとよいでしょう。
ご相談者の場合、健診結果の判定区分によって、今後の対応が異なります。「要経過観察」であれば、次回の健診まで様子をみることが一般的です。「要再検査」や「要精密検査」の場合は、医療機関での検査が必要です。
健診結果に関して不安な点がありましたら、健診機関や医療機関に相談されることをおすすめします。

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