顔のほてりや発汗は更年期のはじまり?

急に顔がほてったり、汗が出たりして困ることがあります。更年期の始まりなのでしょうか?
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
人間のからだは、体温を一定に保つために発汗することで体温調節をしています。
この生理的な体温調節以外で起こる発汗の原因としては、精神的な緊張による一時的なもののほかに、更年期による不調、自律神経の乱れなどがあります。
●更年期の不調について
更年期とは、閉経前後の10年ほどの期間(一般的に45~55歳くらい)をいいます。症状は頭痛、めまい、のぼせ、肩こり、冷え、不安、イライラ感など多様ですが、もっとも多い訴えは、ほてりです。顔や上半身がカーッと熱く感じる状態で、ホットフラッシュともいいます。ほてりの強さと頻度は、一瞬あるいは数分間が多いですが、長時間続いて夜眠れなくなるほどという場合もあります。
●自律神経の乱れについて
自律神経は、からだのバランスを一定に保とうとするため、季節の変わり目など寒暖の差が激しく、不安定なときには負担が大きくなります。ふだんは自律神経の働きを意識することはありませんが、自律神経の負担が増えてバランスを崩すと、さまざまな症状があらわれます。症状は人により異なり、多様なことが特徴ですが、発汗異常もその一つです。
自律神経を整えるために体調管理の面で気をつけることとしては、バランスのとれた食事、適度な運動、寝不足や不規則な生活を避ける、気分転換をしてストレスをためないなど、心身に無理のかからない規則正しい生活を送ることです。
これらのケアによってすぐに効果を感じるわけではないものの、健康的な生活習慣を身につけることが、体調改善につながっていくでしょう。
症状がつらかったり、ほかの症状を伴ったりする場合は、かかりつけの内科、婦人科のいずれかを受診されるとよいでしょう。判断に迷う場合は、かかりつけ医を受診し、適切な診療科について相談されてもよいでしょう。


みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。