LDLコレステロールが低いときの健康リスクや注意点は?

男性/40代
2025/08/12

健康診断の結果、LDLコレステロールが基準値よりも低い数値でした。LDLコレステロールが低い場合、健康に与える影響や注意すべきことはありますか?

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

日本人間ドック・予防医療学会では、LDLコレステロールの基準値は60~119mg/dLとされています。

LDLコレステロールは、一般的に「悪玉コレステロール」と呼ばれ、高値の場合に動脈硬化のリスクが高まるとされています。

一方、LDLコレステロールが低値の場合、体質的に低い人もいますが、肝臓・甲状腺・膵臓などの病気や、吸収不良・貧血・感染症などが原因となるケースもあります。また、食が細い人、やせている人、無理なダイエットにより食事制限している人や極端な偏食など、生活習慣上の問題で数値が低めに出ることもあります。


LDLコレステロールの低下が疾患によるものではない場合、通常、低下した数値を増加させる必要はないと言われています。ただ極端に低い場合は、コレステロールが不足して細胞膜が弱くなり、血管が弱くなって脳出血などのリスクが高まる可能性があるとの見解もあります。一度は受診をして、体質的なものなのか、何か病気が隠れていないか、生活で改善すべき点がないかなど、医師に相談されるとよいでしょう。受診先としては内科、または脂質代謝内科になります。


また、 健康診断の結果の見方として、「基準範囲」は健康な人の平均的な範囲を示したもので、実は健康な人でも5%は基準範囲を外れることがあります。単純に「基準範囲なら健康、外れたら異常」ではないため、毎年健診を受け、経年変化を確認することが大切です。


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