Question

孫がADHDだが息子夫婦が頼りなく不安

6歳の孫にADHDA(注意欠如多動性障害)の傾向があると診断されました。息子夫婦は仲があまりよくないようなので、育てられるのか見ていて不安です。いままでも、ときどき孫の反応が変だなと思うことがあったので、病院で診てもらうように息子に言っていたのですが、結局2年も受診せずにいました。そんなことだから、最近孫に会ったときに、以前より落ち着かなくなったようで、来年は小学生にもなるし、もっと早く受診していたら、と悔やまれます。

女性/50代

2021/12/21

Answer

お孫さんにADHD傾向があるという診断が出て、心配しているのですね。祖母であるあなたができること、今後どう孫や息子夫婦にかかわっていけばよいかを、一緒に考えたいと思います。


今回、受診して診断ということですが、家族としてどのようにかかわったらいいのか、専門のサポートが必要なのかなど、医師からアドバイスはあったのでしょうか。現時点で大切なことは、孫の養育の第一責任者である息子夫婦に、しっかり状況を理解してもらい、必要に応じて専門機関などのサポートを受けられるように準備をしておくことだと思います。専門機関としては、今回受診した病院や、地域にある療育・教育の相談窓口などがあります。


また、子どもにとって小学校に入学することは大きな環境の変化であり、ADHDの傾向が表面化しやすくなることが考えられますので、必要に応じて小学校や担任の先生に相談すしておくのも準備のひとつです。


ADHDは注意欠陥多動性障害という発達障害のひとつですが、人よりも注意が散漫になりがちであったり、じっとしていることがむずかしかったりといった特徴があります。お孫さんはADHDの「傾向がある」という診断ですから、これから適切なサポートを受けることで、問題を小さくしていくことができます。6歳であれば、まだまだこれから十分に対応できる年齢ですから、今後どうしていくかを前向きに考えていくことが大切です。


まず祖母であるあなたができることは、孫や息子夫婦を心配している気持ちを伝えて、「手伝いが必要なときには相談してね」と声をかけておくことです。そのうえで、息子さんたちから相談されたときには、今回の診断を受けて、どのように対応しようとしているのかを聞き、できる範囲でサポートしていけるとよいでしょう。


お孫さんと一緒に過ごす時間があれば、落ち着きのなさなどが気になるときもあるかと思います。少しでもできていることを見つけてほめ、できなくても取り組んだこと自体をほめるなど、おばあちゃんだからできる、一緒にいることを楽しむような、少し距離を置いた接し方ができるといいですね。


ひとつ気になる点として、息子さん夫婦の仲が、あまりよくないことがあります。お孫さんの目の前で、ひどい夫婦喧嘩や暴言、暴力が起きていたり、家庭の中が冷え切っていたりといったことはないでしょうか。家庭内の不適切な養育環境に置かれている子どものなかには、落ち着きのなさや衝動性など、ADHDのような症状が見られるケースがあります。もし息子さん夫婦にそうした状況があるときには、地域の子育て支援センターや児童相談所などへの相談を検討することが必要です。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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