良性発作性頭位めまい症の治療中。気をつけることは?

良性発作性頭位めまい症と診断され、処方された薬を飲んでいます。ただ、いつめまいが起こるか不安で、外出もままならない状態です。日常生活で気をつけることや、めまいの予防法があれば教えてください。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
良性発作性頭位めまい症は、頭を動かしたときや姿勢を変えた際に回転性のめまいが起こります。めまいが起きた場合、転倒などの二次的なリスクを避けるために、次のような対処法をとりましょう。
●しゃがみ込んで転倒を防ぐ。可能なら横になる
●目を閉じて頭を動かさない
●ベルトなどからだを締め付けているものを緩める
●乗り物に乗車中の場合は、次の駅などで気をつけて降りる
●抗めまい薬や、めまいの改善効果をもつ酔い止め薬を携帯していたらすぐに飲む
●助けを呼ぶ
また、めまい発作を予防する効果が期待できるセルフケアをご紹介します。
●就寝時の姿勢を見直す
頭の位置をこれまでより少し高めにすることで、耳石が三半規管に入り込むリスクの軽減に有効です。また、常に同じ方向で横向きに寝ている人は、逆側に変えることが予防につながります。
●自分でできるトレーニングを続ける
最初は医師の指導のもとで行い、トレーニング(めまい体操、寝返り体操など名称はいろいろ)のやり方を覚えます。医師と相談して1日の回数を決めて継続しましょう。目的は、耳石の位置を戻す、耳石を小さくして吸収しやすい大きさにする、耳石を動かすことで複数個が固まることを防ぐ、三半規管や小脳を鍛える、めまいに慣れる、などです。トレーニングによっては、1カ月で約半数に効果があったという報告もあります。
良性発作性頭位めまい症は、症状が1カ月以上続く場合や、再発を繰り返すケースも少なくありません。主治医と相談しながら、治療を続けられるとよいでしょう。


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