昼食後の強い眠気は血糖値と関係ある?

毎日、十分に睡眠はとっているのに、昼食のあとに強い眠気が起こって困ることがあります。食後の眠気は血糖値と関係があると聞いたことがありますが、本当ですか?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
一般的に、食後の短時間に血糖値が急上昇・急降下することを「血糖値スパイク(グルコーススパイク)」と呼びます。血糖値を急上昇させる食事や食べ方をすることで血中濃度が急激に上がると、膵臓が慌てて大量のインスリンを分泌するため、今度は急激に下がります。この血糖値の急降下により、眠気やだるさを感じることがあるのです。
食後血糖値の急上昇を防ぐためには、以下のことに気をつけるとよいでしょう。
●欠食をしない。夕食をとる時間が遅くならないようにする
→欠食は、次の食事をとったときに血糖値の急上昇を招きます。朝食、昼食、夕食を規則正しい時間にとるとよいでしょう。
●野菜や海藻、きのこなどを十分にとる。食事の最初にとるとよい
→野菜や海藻に含まれる食物繊維は、食事の最初にとることで食事の消化吸収のスピードをゆるやかにし、食後血糖値の上昇を抑える作用があります。
●炭水化物のとりすぎに注意し、なるべく食事の最後にとる
→ご飯などの主食は最後にとると血糖値の上昇が穏やかになります。
●食後は軽くからだを動かす
→少し歩く、家事をするなど、座り込まないようにするとよいでしょう。
また、女性の場合、月経前や月経中など、月経周期によっても日中の眠気を強く感じたり、夜の眠りが浅くなったりなど、一時的な眠りのトラブルが起きることもあります。そのほか、心配事や精神的なストレスが強いときに睡眠の質が保たれないことが原因の場合もあります。
睡眠の時間や質、生活環境やストレスなどに特に問題がないにもかかわらず、症状が長引いて支障がある場合には、かかりつけの内科や、睡眠障害を専門とする医療機関で相談されることをおすすめします。


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